• Author網野善彦
  • Publisher春秋社
  • ISBN9784393482063
  • Publish Date1988年1月

日本王権論

天皇制とは何か?それはというものの深層を問う時不可避に浮かび上がってくる問題である。なぜそれは現在に到るまで存続しているのか。果たしてそこに「一貫性」はあるのか。社会のどの層がどのようなしかたでそれを支えてきたのか。そして他のさまざまなと比較した時そこにどのような共通性・特殊性が見えるのか。記紀神話のイデオロギー分析、中世非農業民との特殊な結び付き、幕府という武士政権との関係、のダイナミズムの中での変容、民俗コードによる受容、そして近代資本主義における位置などの問題をめぐって、歴史学、民俗学、構造主義社会学の最新の成果を踏まえ、社会構造・民衆の世界観の変遷を探りつつ、日本精神史の深部を探る白熱の討論。

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