けんかから始まるスカタンな友情
夏休みのプール、少年たちは、悪ふざけが過ぎて友だちを怒らせてしまう。
「やめろ、スカタン!」
怒った声がプールに響き渡り、少年は飛び出していってしまいます。ケンカの原因は、水かけっこ。
「どうしよう~? そんなつもりではなかったのに」
やり過ぎてけんかしてしまうスカタンな関係は、大事な友達との友情をはぐくむすてきな関係です。怒った少年と怒らせた少年の微妙な気持ちが、伝わってくる仲直りの物語。
「スカタン!」とは、見当ちがいだったり、場にそぐわないこと、またはそういうことをやってしまった人のことをさして使われます。
【編集担当からのおすすめ情報】
青少年読書感想文全国コンクール課題図書でもある『おこだでませんように』『メガネをかけたら』の作家くすのきしげのりさんの新作絵本です。関西弁が軽快に弾ける爽快な物語です。絵は、徳島在住の新鋭画家、羽尻利門さん。細やかな表現で、少年たちの心情と日本の夏の風景を美しく描きます。今回は、初の徳島コンビです。