クラウスは王国詠唱士を目指して受験勉強を続けるかたわら、生活費を稼ぐため子供向け詠唱教室の講師をしていた。その詠唱教室の夏期合宿のため、ヤルヴァの森の宿屋を訪れたクラウスと生徒たち。そこでクラウスは、偶然にもいきつけのパブの従業員一同が慰安旅行で同じ宿に泊まっていることを知る。当然、パブで働くエルリーやイルミラも来ているはず。彼女たちがクラウスとからんでトラブルにならないわけがなかった。そのうえ、以前の事件で敵対していた盗賊団の女首領サビーネまで現れ、トラブルの輪は大きくなってゆく。しかし、ヤルヴァの森にはさらに重大な秘密が隠されていたのだった!心優しき人たちが紡ぎ出すアットホーム・ファンタジー、第三弾。