「相変わらず対応が早えな"ウルス"は-」闇夜の山林をひとり駆ける少女がいた。雨に濡れた面差しは、その実年齢に反して幼く、虚脱した表情は追跡者の執拗さを語っていた。-血塗られた暗殺者集団"ウルス"の命に叛き追われる者、野々村樒。そして叛逆者暗殺の指令を受けて、樒を追う者、手塚愛姫。二人の少女が出会ったとき、運命の歯車が新たな時を刻み始める。闘いの宿命に導かれた異能者たちのバトルストーリー、開幕。