豊かな社会をめざした標準モデルがもはや力を失い、財政危機、高齢化、個人主義の尖鋭化と家族の危機など、さまざまな形をとったゆらぎ現象が産業化社会を襲っている。これからの社会はどうなっていくのか。そのヴィジョンを確立するためには近代(モダン)を構築した科学・人間・社会観を再検討しなければならない。このとき鍵となる概念こそ、モダンが排除してきたである。新しい創造性を生む試みがここにある。