チルギド族の支配に苦しむユルン族の族長の子タグタイは、女神の名を持つ少女ヒングリにひと目で心をうばわれた。だが、ユルン族の解放を賭けての草原の戦いの中で、ふたりの運命はしだいに異なる道をたどりつづける。中学生から。