高度成長は、わずかの期間に日本という国の姿を根本から変えた。それは、一七年間、合わせて六〇〇〇日に及ぶ。洗濯機、冷蔵庫、カラーテレビ…。現代生活の必需品は、すべてがこの時代に生まれたが、言うまでもなく、「甘い果実」だけがもたらされたわけではない。現代日本の原点に、歴史と経済の両面からあらためて迫る。