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  • Author伊藤昭男
  • Publisher批評社
  • ISBN9784826506670
  • Publish Date2017年8月

観光ビジネス・エコノミクス概論 / 地方における新たな市場創出に向けて

観光ビジネス創造・発展のための必要条件は何か?
地方都市はどのようにして1・2次産業からの転換を果たせるのか?
■「超高齢・人口減少社会」「生産年齢人口の急減」が急速に進行する日本で、1・2次産業による経済の安定化を期待することはできない。今後の地方社会の安定のためには産業構造のパラダイム転換が迫られている。こうした状況において観光ビジネスはどのような活路をもたらしうるのか。
■観光ビジネスはこれまでの「モノ」を主体とした経済活動にくらべ、「人」の移動とそれに伴うサービスに主体がある。さらに、観光・交流人口の増加は地方の人口増とは直接結びつかないものの、地方の衰退を食い止め、安定化に結びつくという期待もある。観光ビジネス・経済を通じて新たな人々の交流活動を活発化させることは、ビジネスにとどまらず、生活・文化そして人間能力そのものの涵養に極めて有効な方策といえよう。
■しかしながら、観光ビジネス・経済は、物財を生産する製造業とは異なる性質を有しており、その本質と特徴を十分見極めることができなければ、地方の観光ビジネス・経済をどのようにイノベートし、地方の社会経済の安定にどのように結びつけていくかの戦略を構築することは困難である。
■本書は、地方の観光ビジネス・経済の振興と関連産業の展開について、従来の観光学では考慮に入れられていなかった複数のロジックを取り上げ、その総合的考察から観光イノベーションの創造力を牽引力とした地方観光ビジネス・エコノミクスの新たな戦略を探究し、関連する諸科学を横断する試みである。

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