近代から現代にいたる都市に刻印された記憶が、短歌になっていま、甦る! 「近代」「戦後」、そして「現在」という三つの時間の核を、それぞれ自由に行き交いながら、短歌の万華鏡の奥にある、多面体の「都市」をのぞいていこう。そこには、短歌という短詩型の精神の歴史も秘められているかもしれない。(著者)