• 著者東浩紀
  • 出版社ゲンロン
  • ISBN9784907188214
  • 発行2017年6月

ゲンロン 5(2017 June)

すべてが記号に覆われた現代社会で身体になにができるのか? 利賀村で開催された3日間のシンポジウムを完全記録

フレドリック・ジェイムソン、ヴァレリー・ポドロガら8人の知識人が 1990年のユーゴスラビアで行ったセミナーを振り返る座談会「ユートピアと弁証法」を本邦初紹介

2016年晩夏、鈴木忠志氏率いる劇団SCOTの本拠地として知られる富山県利賀芸術公園において、ゲンロンは3日間の演劇セミナー/ワークショップを開催しました。講師には鈴木氏をはじめ、平田オリザ、大澤真幸、佐々木敦、舞踊家の金森穣、美術家の梅沢和木各氏を迎え、40名の多様な参加者が3日間寝食をともにしながら「幽霊」というひとつのキーワードのもと、シンポジウムや劇作ワークショップに取り組みました。

本特集は、そのセミナーの記録を中心とし、「幽霊的身体」という特集テーマに添って寄せられた各分野の気鋭の書き手による論考を含む全体が、身体や演劇、映像、あるいは文学を語るものであると同時に、現代社会に潜む現実と非現実、存在と非存在、見えるものと見えないもの、生者と死者といった、分かたれたものの「あいだ」にある幽霊の問題を、様々に変奏する重厚な内容となっています。舞台芸術ファン必携の挑戦的特集です。

>> 続きを表示

この本を借りた人が、最近借りている本