株式相互持合いによる企業同士の相互支配は、戦後日本の経済社会に独特の構造をもたらした。株式会社の原理に反する法人資本主義は、高度経済成長、石油ショックを経て、バブル経済で頂点に達するが、その後崩れはじめている。本書初版刊行から三〇年、今日の状況を盛り込んで株式会社論の立場から大幅に書き改めた決定版。