パール・ハーバーと広島、長崎。戦後六〇年を経過しても過去の戦争の記憶が両国で大きく隔たるのはなぜか。戦争観とは戦争のいかなる記憶によって形成されてきたのか。ナショナリズムの特質、戦後の幾多の戦争に対する反応の差にも着目し、記憶研究の最新の到達点も踏まえて省察したユニークな日米比較。『日本・戦争観の相剋』を大幅に改訂し、新稿を加えた決定版。