昭和30年代は、日本のインダストリアルデザインが華開いた時代であった。カメラ・自動車・テレビ・家庭電化製品等今日までそのデザインが変わることなくロングセラー商品となって海外にまで知られているものも多い。これらデザインの陰には、優れたデザイナーの創造力と努力があったに違いない。これら先達によって市民権を得たインダストリアルデザインの成長を昭和の「モノ」を通して見ることは今後のデザインの糧となるであろう。