• 著者神山美智子
  • 出版社カタログハウス
  • ISBN9784905943457
  • 発行1999年9月

このままだと「20年後の食物」はこうなる

社会は明らかに悪くなっています。自然と社会的環境の悪化、食品安全行政の後退、世界的な貿易優先政策の進展、遺伝子組み換え技術などの科学万能思想など、食品の安全をめぐる情勢は決して良くなっていません。現在ようやく対策が始まったダイオキシン問題も、約20年前に指摘されていたのに、放置してきた結果、食品、人体、母乳までひどい汚染が広がってしまいました。それにもかかわらず、根本的な解決策はとられていません。環境ホルモン(内分泌かく乱物質)と呼ばれるものについては、現在人への具体的影響が明らかでないという理由により、何の規制措置もとられていません。このまま20年経ったらどうなるか考えると、寒々とした気持ちになります。

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