苔むした森林に覆われ、清流が刻む渓谷がいたるところに発達した日本の山々-、日本の山の特質と美しさに逸早く注目し、広く紹介に努めた、田部重治。名著『山と渓谷』の著者が描く、明治から昭和へ至る「静観的山旅」五十年の集大成。