体長わずか数ミリメートルの昆虫を求めて、アマゾンの密林や広大なサバンナへと世界を旅する著者は、数々の恐ろしい目に遭ってきた。ペルーでは深夜の森で、帰り道の目印にと置いた紙片をアリに運ばれ遭難しかけたり、カメルーンではかわいい顔をしたハエに刺されて死の病に怯えたり、ギアナでの虫採りが楽しすぎて不眠症になったり…。「昆虫こわい」と半ば本気で、半ば興奮を戒めるためにつぶやく著者の旅を追ううちに、虫の驚くべき生態や知られざる実態がわかる、笑いと涙の昆虫旅行記。