毛沢東が波瀾に満ちた生涯で、「同志関係」を越えた女性の数は"長江の鮒の数より多かった"とされる。しかし権力闘争の総仕上げともいうべき晩年、ぴったりと彼につき添っていたのはたった一人の無名の女だった。毛沢東の女性関係にとどまらず、中華人民共和国成立後から彼が死去し、四人組が逮補されるまでの党中央のすさまじい闘争を活写する。