私たちはいかにして、実際には見たことのない世界の全体をイメージすることができるのか。地図という表現の構造と歴史、そこに介在する想像力のあり様に寄り添いつつ、人間が社会を生きることのリアリティに迫る。「国家」「資本」「近代性」といった普遍的な問題を考える上でも示唆に富む、社会学的思考のレッスン。