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  • 著者藤崎彩織
  • 出版社文藝春秋
  • ISBN9784163907147
  • 発行2017年10月

ふたご

大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。



彼は私の人生の破壊者であり想造者だった。

異彩の少年に導かれた少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。



執筆に5年の月日を費やした、SEKAI NO OWARI Saoriによる初小説、ついに刊行!





【著者紹介】

藤崎彩織(SEKAI NO OWARI)〓

SEKAI NO OWARIでピアノ演奏とライブ演出を担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。雑誌「文學界」でエッセイ「読書間奏文」を連載しており、その文筆活動にも注目が集まっている。







ふたごのようだと思っている。

彼は私のことをそんな風に言うけれど、私は全然そんな風には思わない。



確かに、私は人生の大半を彼のそばで過ごしてきた。晴れた日も雨の日も、健やかな日も病める日も、富めるときも貧しきときも、確かに、私は彼のそばにいた。

けれどもその大半は、メチャクチャに振り回された記憶ばかりだ。

(本文より)

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