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  • 著者小野美由紀
  • 出版社ポプラ社
  • ISBN9784591156841
  • 発行2018年2月

メゾン刻の湯

”正しく”なくても
”ふつう”じゃなくても
懸命に僕らは生きていく。
銭湯×シェアハウスを舞台に描く、希望の青春群像劇!
どうしても就職活動をする気になれず、内定のないまま卒業式を迎えたマヒコ。
住むところも危うくなりかけたところを、東京の下町にある築100年の銭湯「刻(とき)の湯」に住もうと幼馴染の蝶子に誘われる。
そこにはマヒコに負けず劣らず”正しい社会”からはみ出した、くせものばかりがいて――。
人気企業の内定を蹴り、気ままな愛人生活を送るマレーシアと日本のハーフ・蝶子
奇抜なファッションに身を包み、誰にも言えない秘密を持つプログラマのゴスピ
事故で片足を失ったハンサムでいつも明るい美容師の龍くん
ネットベンチャーに務める、SNSが大好きなガツガツ上昇志向のまっつん
刻の湯の持ち主である老人・戸塚さんと、両親と離れて暮らすことになった小学生の孫・リョータ
そして刻の湯を実質経営し、いつも中心にいながらも全てが謎に包まれた青年アキラさん
「生きていてもいいのだろうか」
「この社会に自分の居場所があるのか」
そんな寄る辺なさを抱きながらも、真摯に生きる人々を描く
確かな希望に満ちた傑作青春小説!
著者プロフィール
小野美由紀(おの・みゆき)
1985年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学専攻卒業。2011年、震災を描いた絵本「ひかりのりゅう」の発売のためクラウドファンディングを立ち上げ、2014年に出版。著書に『傷口から人生。』(幻冬舎文庫)、『人生に疲れたらスペイン巡礼』(光文社新書)がある。本書が初の小説。

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