• Author瀧波ユカリ
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784163908106
  • Publish Date2018年3月

ありがとうって言えたなら

決して仲のいい母娘じゃなかった。

だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。



余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、最後の旅行、そして緩和ケア病棟へ。

「母の死」を真正面から描いた、涙なしでは読めないコミックエッセイ。







「すい臓のほうに何かあるって」。

大阪で暮らす姉から、エネルギッシュで毒舌でコワモテの美人の母が、余命1年のすい臓がんだと告げられた。

釧路で一人暮らしをしていた母は、看護師をしている姉の元へ身を寄せ、通院と治療が始まった。抗がん剤の副作用や痛みに気分が浮き沈みし、母のイライラは最高潮。心はガチガチに閉じていて。

余命宣告、実家の処分、お墓や遺影のこと、家族総出の最後の旅行、そして、緩和ケア病棟へ。誰もが経験する大切な人との別れは、想像と違うことばかり……。

決して仲のいい母娘じゃなかったかもしれないけれど、だからこそ、今、お母さんに伝えたいことがある――。

思わず「お母さん」ってつぶやきたくなるコミックエッセイです。

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