幕末の横浜から21世紀の英国へ。匂い立つ白い花の群生は、時の奔流の中で懸命に生きた人々の一瞬を永遠に輝かせる…。グローバリズムの時代を生きる寄る辺なき現代人へ、はかなくて烈しい、時をこえた愛の物語。〈受賞情報〉日経小説大賞(第3回)