架空のはずのキャラクターたちによって、銃撃され、破壊され、蹂躙される街。まるで子供がひっくり返した玩具箱のように、街が混沌に支配されていくなか、なすすべもなく逃げ惑う住民たち。やがて、一人の自閉症の少年が、この一見無意味な暴虐と殺戮の鍵を握っていることが判明する…。バックマン名義の遺作ということで話題を呼んだ地獄絵巻が、ついに壮絶なラストを迎える。