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  • 著者スティーヴン・ハンター 公手成幸
  • 出版社扶桑社
  • ISBN9784594074722
  • 発行2016年5月

我が名は切り裂きジャック 下

ジャック・ザ・リッパーは、私のところにいきなり入り込んできて、自分について書くよう強要してきた。彼は一年のあいだ私を人質にとった。書き上げて出て行ってもらわなかったら、奴は私の首を掻き切っていただろう。 ――スティーヴン・ハンター

四人の犠牲者が出るにおよび、連続娼婦殺人犯はジャック・ザ・リッパーの名で 日夜ロンドンの新聞で報じられることになった。 ジェブはデア教授のプロファイリングによって浮かび上がった犯人像をもとに、 容疑者を絞りこみ調査を続行するが、やがて事件は思いもかけない展開を見せて……

殺人鬼の日記と記者の回想録を交互に並べる魅力的な構成。 膨大な文献調査と資料批判に基づく緻密な時代考証。 現実に知られる証拠の斬新かつあっと驚く新解釈。 歴史的事象と物語的虚構のはざまでたゆといながら、 やがてハンターが提示する衝撃の犯人像とは?

巨匠が満を持して挑んだヴィクトリアン・ミステリーの最高峰、ここに登場。 (解説・三橋曉)

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