ナマコ-この奇妙に魅力的な生物の視座から、アジアと日本の歴史を眺めてみると、何が見えてくるだろう。アジアへの眼差しを深め続ける<歩くひと>鶴見良行が、十五年の熟成を経て、遂に完成した歴史ルポルタージユ大作。90年代の、新しい世紀のはじまりへ向けて、日本のゆくえを考える全ての読者に、いま開かれる。