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  • 著者オリヴァー・ゴールドスミス 小野寺健
  • 出版社岩波書店
  • ISBN9784003221310
  • 発行2012年1月

ウェイクフィールドの牧師 / むだばなし

內容 作者の言葉 / 11 第一章 氣質も姿も似た者揃ひのウェークフィールドの一家のこと。 / 13 第二章 一家の災難。財產を失ふといふことは眞の人物の誇りを增すのみである。 / 18 第三章 轉住。この世の幸福は大抵、結局はわれ[ワレ]の心がけ次第のものである。 / 23 第四章 どんなにしがない境涯でも幸福は得られるといふ實例-幸福は境遇よりも心柄による。 / 32 第五章 身分の高い知合ひが新たに紹介される。一ばん多く望みをかけたことが兎角一ばんの不幸をもたらす。 / 37 第六章 田舍の爐邊のたのしみ。 / 42 第七章 都の才子の話。どんな愚物でも一晩二晩なら人を樂しますことができる。 / 47 第八章 あまり幸運を約束しないが、しかも大なる幸運を生むかも知れない戀愛。 / 54 第九章 身分の高い二人の婦人が紹介される。身なりが立派だと敎養も高く思はれがちである。 / 70 第十章 家族の者は身分の上の者との競爭をこゝろみる。-貧乏人が境遇以上に見せかけようとするときの悲哀。 / 74 第十一章 一家の者は相變らず氣位高くかまへようとする。 / 80 第十二章 運命はウェークフィールドの一家を突き落さうと決心してゐるかのやうである。精神的煩悶は往々、實際の不幸よリ一層大なる苦しみを與へる。 / 87 第十三章 バーチェル氏は私どもの敵であると考へられる-づけ[ヅケ]と耳に痛い忠吿を與へるので。 / 95 第十四章 新たな失敗-或ひは、一見不幸と思はれることが實は幸ひとなるかも知れぬといふ實例。 / 100 第十五章 バーチェル氏の惡だくみが忽ち暴露する。あまりに悧巧に立ち廻ることの愚かしさ。 / 109 第十六章 一家の者策略を用ふる-しかし相手は上は手の策略で對抗する。 / 116 第十七章 どんな貞淑な婦人でも長い間の甘い誘惑にはなか[ナカ]抵抗できぬものである。 / 124 第十八章 失はれた子を正道に戾さうとする父親の搜索。 / 138 第十九章 現政府に不滿を抱き、自由の喪失を惧れてゐる人物の話。 / 143 第二十章 新奇を追ひ、滿足を見失つた思索的な放浪兒の話。 / 155 第二十一章 如何がはしい者の間の交情はぢきに破れる-お互ひの興味が無くなれば緣切れである。 / 176 第二十二章 心の底に愛があればたやすく罪が赦せる。 / 189 第二十三章 罪ある者の他は長く慘めな氣もちに鎖されてゐない。 / 194 第二十四章 新たな災難。 / 200 第二十五章 いかに慘めに見えようと、すベての境遇には必ず何等かの慰めが伴ふ。 / 207 第二十六章 獄內の改革-掟を完全ならしめるには罰だけでなく賞も與へねばならぬ。 / 214 第二十七章 前の章の續き。 / 221 第二十八章 此の世の幸不幸は、德不德といふよりは、むしろ用心の良し惡しの結果である。神は、現世の幸不幸そのものは些々たることで、その配分に意を勞するに足らずと考へたまふ。 / 227 第二十九章 神の攝理は、此の世の幸福なる者、不幸なる者を平等無差別に扱ふものであることを示す。快樂と苦痛といふものの性質上、不幸なる者はその苦しみの償ひを來世に於いて與へられねばならぬ。 / 243 第三十章 幸福の曙光がさし初める。不撓不屈であらう-さらば運命はつひにわれ[ワレ]の味方と變るであらう。 / 250 第三十一章 昔の恩惠が酬いられる-思ひがけぬ利足さへついて。 / 261 第三十二章 結び。 / 284

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