台湾ですごした幼い日々、父の人差し指をしっかりにぎって野原を散歩。少女は出会った虫や草花に、どんな物語を見つけたのか。新しくやってきた母親のコロコロと笑う声、日本に戻り初めて見た雪、心の「ジタバタ」を書きためた秘密のノート…。詩集「のはらうた」で知られる著者が、詩が生まれる瞬間の情景と、家族の物語を細やかに紡ぐ。