• Author鵜飼秀徳
  • PublisherKADOKAWA
  • ISBN9784044001933
  • Publish Date2018年2月

「霊魂」を探して

第一章 現代をさまよう霊魂
1 大都会に潜む怨霊伝説
  強化ガラスで覆われた首塚
  大阪・萱島駅のクスノキ伝説
  網棚の上に置き去られる骨壺
2 孤独死の現場で起きていること
  故人のメッセージを伝える
  瑕疵物件サイトはなぜ盛況なの
3 怪談和尚
第二章 僧侶は霊魂を信じているのか
1 近代教育を受けた僧侶たち
  霊魂の話ははばかられる
  僧侶1335人へのアンケート
  多くの僧侶が死を予知している
  虫の知らせ、科学者の見解
  持ち込まれる霊的な相談
  東日本大震災、幽霊現象への大きな反響
2 宗教法人の霊魂観
  釈迦も扱わなかった死後の世界
  宗門の教えと体験のギャップ
  僧侶に除霊ができるのか
  宗教法人へのアンケート
   真言宗(高野山真言宗)/天台宗/修験道(本山修験宗)
   日蓮宗/浄土宗/浄土(真宗大谷派)/ 臨済宗(妙心寺派)
   曹洞宗/神社本庁/創価学会/立正佼成会
   カトリック中央教会/幸福の科学
第三章 日本人の霊魂観
1 日本古来の「霊魂」の捉え方
  両墓性に見る伝統的な祖霊観
  柳田國男が見出した死後の魂の居場所
2 「浮かばれない魂」の行方
  傾聴ボランティア
  三島由紀夫の唯識的な霊魂観
  霊魂観の薄れと寺院消滅の関係
  民間霊能者と寺との関係性
  霊魂を直視することが仏教再生につながる
第四章 霊魂観が色濃く残る村
1 土に葬る村落
  土葬の墓に消えた車
  三昧に参拝しない理由
2 供養の現場での遭遇
  この世の人ではない
  墓場で消えた老人
第五章 現代のシャーマンたち
1 シャーマンは今もいるのか
  霊媒師、拝み屋、カミさま
  普通の「町」に多く潜むシャーマン
2 シャーマン化する僧侶
  不動明王のお告げ
  パラオでの供養
3 残されたわずかな正統派のイタコ
  20年ぶりの亡き「母」との邂逅
  死についてのカウンセラーとして
  恐山イタコに長蛇の列
  イタコとオシラサマ
  津軽の地蔵信仰
  津軽の尼僧イタコに下りてきた「母」
4 興隆を誇る沖縄のシャーマン
  地域の相談役、ユタ
  歯をすべて抜き、髪を伸ばし続ける
  85歳の神人が守る祭祀
  ニライカナイに最も近い神の島
5 アイヌのシャーマン、トゥスクル
  暗闇の中、トゥスクルの家を訪ねる
  神に憑かれる
  アイヌの他界観

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