「事実上の標準」と訳される「デファクト・スタンダード」が、ようやく市民権を得てきた。規格競争においては、技術的に最もすぐれた規格や最先発の規格が、必ずしも標準を獲得しているわけではない。では、どのような製品が事実上の標準を形成するのか。その標準はいつ決まるのか。どうすれば、それを獲得して、利益を上げられるのか。本書は、エレクトロニクス分野を中心に、規格競争の実態を探り、その戦略を提示するものである。