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  • 著者ピーター・ファーディナンド・ドラッカー 窪田恭子
  • 出版社講談社
  • ISBN9784062821384
  • 発行2010年7月

ドラッカー最後の言葉

「日本が直面している問題は、経済の停滞ではありません。問題は、あなたたちの国がグローバル化した情報に基盤を置く世界経済=情報経済の進展の中で、ひどく立ち後れてしまっている点にあります。今後の世界経済の中で、日本が最も苦労する国になるでしょう」――経営思想の巨人は、2005年11月にこの世を去る4ヵ月前に、インタビュアーの前でこう厳しく語りました。いま振り返ると、この発言は日本のガラパゴス化問題の到来を予言していました。しかし全体を通じて、21世紀の日本が世界のメインパワーに復活する条件を、ドラッカーは確信に満ちた言葉で示してもいたのです――。
本書は、最晩年のドラッカー氏に対するジャーナリスト大野和基氏の2回のインタビューをまとめ2006年1月に刊行してベストセラーとなった『ドラッカーの遺言』を、新書サイズで再編集したペーパーバック版です。前著はドラッカー思想の根幹をコンパクトにわかりやすく理解できると好評でした。最近のリバイバルブームでドラッカーに関心が高まっているこの機会に、いま現在の視点から内容を再構成し、もっと多くの方にその思想の素晴らしさを味わっていただきたく、価格を押さえたハンディサイズの本にしました。
【もくじ】
第1章 有能なリーダーは「何をすべきか」を考え抜く
第2章 知識労働者の生産性を上げることだけが意味を持つ
第3章 保護主義という「変化の拒絶」は情報革命に敗れた
第4章 グローバル化を語る時、人は「情報」について語っている
第5章 日本は情報経済の立ち後れから脱出せよ
第6章 自分の強みに磨きをかけ個人のイノベーションを起こせ
ピーター・F・ドラッカー
1909年、オーストリア=ハンガリー二重帝国の首都・ウィーン生まれ。フランクフルト大学卒業後、経済紙の編集記者等を務め、ロンドンでの金融機関勤務を経てアメリカに移住。1943年にゼネラル・モーターズ(GM)のコンサルティング業務を請け負い、その研究成果をまとめた『会社という概念』を出版。以降、経営に関する数々の著作を刊行。他に先駆けて来るべき社会の将来像を提示し、その時代の変化に合わせた経営コンセプトと手法を次々に編み出す。ビジネス界に最も大きな影響を与え続けた経営思想家。2005年11月11日永眠。

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