夏の晴れた日には、どうせ進まない書きもの仕事など放り出し、ローレンツ先生はイヌのスージとドナウ川に遊ぶ。ハイイロガンやカラスと同様、イヌやネコも先生にとっては、研究対象であり、かつ一日見ていて見飽きない伴侶たちだ。名作『ソロモンの指環』のローレンツが、イヌやネコに対する愛情から発した洞察を、自身の生活を彩った愛らしいイヌたち・ネコたちの肖像とともに綴る、愛犬家でなくとも必読の名作エッセイ。
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