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  • Authorジャック・ガントス ニコル・ルーベル 石井桃子
  • Publisher童話館出版
  • LBRZsb8njxk3mj
  • Publish Date1994年12月

あくたれラルフ (2)

ラルフはあくたれねこでした。もう、これでもか、というほどの。セイラがかわいがってもおかまいなし。セイラは、からかわれても、パーティーをだいなしにされても、お母さんのお気に入りの鳥を追いまわされても、お父さんのパイプでしゃぼん玉をとばされても、ラルフがすきでした。ラルフはセイラのねこでした。ところがある日、ラルフのあくたれは、度をこしてしまいます。ねこが、ぜったいやらないことを、しでかしたのです。サーカスでのできごとでした。「きょうのラルフのいたずらはひどすぎる」と、お父さんはいいました。「ラルフ、ときどきあんたをかわいいとおもえなくなるわ。」と、セイラはいいます。ほんとに、そのとおりでした。最後には、セイラの愛がまさり、ほんのすこしいい子にしていれば、やさしくしてもらえるということが、ラルフにもわかります。そして、ラルフのあくたれぶりも変わります。でも、やさしくおもいやりのあるねこに大変身したラルフでも、たまにはあくたれたい、という誘惑にまけてしまうこともありますけど、ね。4才くらい向き。

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