• Author井沢元彦
  • Publisher小学館
  • ISBN9784093798310
  • Publish Date2012年3月

逆説の日本史 18(幕末年代史編 1)

幕府崩壊を早めた160年前の日米交渉
嘉永6年(1853)にペリー率いる“黒船艦隊”が浦賀に来航すると、突然の事態に浦賀の奉行所は慌てふためいた――。実は、ペリー来航の情報は1年前に幕閣にもたらされていたにもかかわらず、その情報は浦賀奉行所に伝えられていなかった。幕閣の「問題先送り」で、アメリカ使節団への対応が後手後手にまわった幕府は、その場しのぎの「嘘」と「二枚舌」に終始する。当初は友好的な態度で交渉に臨んでいたペリーは「砲艦外交」へと舵を切る。それから約160年。「問題先送り」「嘘」「二枚舌」のキーワードが今日の日米問題にそのままあてはまることに驚かされる。『週刊ポスト』連載中の好評連載がついに幕末に斬り込む第1弾。

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