19世紀末のパリ。兵役が明け、アルジェリアから帰還したジョルジュ・デュロワは、鉄道会社に職を得るも、安月給で日々の生活に窮していた。そんなある日、街で偶然再会した戦友フォレスチエの紹介で、彼は新聞記者への足掛かりを掴む。生来の美貌を武器に、上流社会の夫人たちを次々に虜にしていくデュロワ。彼を愛する女たちを利用して巧みに富と名声を獲得しながら、デュロワは権力の頂点を目指し策略を巡らせる-。