日本を代表する3行の合併で華々しく誕生した巨大銀行・みずほは、しかし、開業直後のシステムトラブルを皮切りに、史上最大の巨額赤字や不良債権問題で、国有化寸前の窮状に追い込まれる。しかも、対等合併の裏側で足の引っ張り合いも繰り広げられ、政治家は思惑で銀行の命運を左右しようとする。メガバンクの危機を追求し、銀行なるものの実態に迫る、迫真のノンフィクション。