旅と遭遇こそ、未完の近代にとって決定的に重要な場である。だれもがいま、移動している。数世紀のあいだ移動しつづけ、「旅のなかに住まう」ことを実践してきた。移動によって分節化される人間の差異、絡まりあった文化の経験、ますます密接に関連しながら均質ではない世界の構造と可能性について-根源と経路の経験を描く。