『嵐が丘』の新訳という大仕事を終えた後、一旦は諦める覚悟をした子どもを授かった。妊娠・出産の現場で出逢う、いままで口にしたこともなかったことば、そして幼い娘の口からこぼれ出すひらめきに満ちたことば。言語を獲得する途上の豊かな子どもの世界によりそい、それを深い考察へと紡いでいく珠玉のエッセイ集。