大学三回生の春までの二年間を思い返してみて、実益のあることなど何一つしていないことを断言しておこう。-『太陽の塔』(第十五回日本ファンタジーノベル大賞受賞作)から一年。無意味で楽しい毎日じゃないですか。何が不満なんです?再びトンチキな大学生の妄想が京都の街を駆け巡る。