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  • 著者池澤夏樹
  • 出版社中央公論新社
  • ISBN9784122020368
  • 発行1993年10月

真昼のプリニウス

私はここまで来た。この山に、この身に、この心に、何が起こるかを見に来た-。浅間山頂の景観のなかに、待望のその時は近づきつつある。古代ローマの博物学者プリニウスのように、噴火で生命を失うことがあるとしても、世界の存在そのものを見極めるために火口に佇む女性火山学者。誠実に世界と向きあう人間の意識の変容を追って、新しい小説の可能性を示す名作。

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