掲揚と斉唱の定着化をめざす政府によって、さまざまな軋轢が生み出されながら、人びとの心に刺さり続けてきた日の丸・君が代。それに抗う人たちが訴えるものは何か。占領期から国旗国歌法成立後にいたるまで、数々の事件やエピソードをたどり、戦後社会が思想・良心の自由と歴史認識の問題にどう向き合ってきたのかを浮かび上がらせる。