本書は、数奇な運命に翻弄されながら、決してそれに屈することのなかった一人の女性の、波瀾に満ちた半生の記録である。インドの極貧の村に低カーストとして生まれ、わずか十一歳で三十過ぎのやもめと結婚させられた少女プーラン。虐待の末に婚家を追い出された彼女を待ち受けていたのは、村八分、白昼のレイプ、盗みの濡れ衣、取り調べと称する暴行など、いわれのない虐待の限りだった。そんなある日、盗賊団に誘拐され、彼女の運命は大きく変わろうとしていた-。