人類文化の歩みは、人類革命、農業革命、都市革命、精神革命、科学革命の5段階を経て発展したものとされ、特に本書ではこのうち、人類文明を生みだす原点となった都市革命に焦点をあてた。人類が初めて国家組織や階級の成立、文学の発明や商業の発達などを伴う都市革命を遂行したことは、人類史上の飛躍的な事件である。本書はこれを西アジア、エジプト、西インド、中国など5つの地域を中心に比較文明論の視点から考察した好著。