ありふれた日常の暮らしの中から掬いあげられた、気になること、心に残ったこと、なつかしい人…。そこにひそむ不合理や疑問、美しさを鋭く鮮やかに描き出す。"ことばの力をいのちの力として生きてきた"と静かに語る著者の、忘れていた何か大切なものを気づかせてくれる随筆集。