新生朝鮮をあとに、ひと月の学資かせぎのつもりで訪れた日本で、過ごさねばならなかった40年の歳月。88年、ようやく踏んだ故国の地は、民主化運動にわき返り、街は催涙ガスのにおいに満たされていた。過去に戻っては友人・同志たちの無数の死と流血を思い、現実に返っては民主化運動の青年たちの若々しい息吹に触れる、めくるめく20日間の故国紀行。