太平洋をはさむ二つの国で政治の保守化が進行している。米国では新保守主義が、そして日本では保守政治がその勢いを強めている。この状況においてはどのような変容を強いられているのだろうか。議会制民主主義において本来あるべきは、その役割を踏みにじられてしまった。利益誘導型政治を排し、イデオロギー的歪曲を糾弾する本書は、今日の国際社会にふさわしいの新たな創出をめざすものである。