中流階級のアメリカ人は、まるで明日はないかのように消費している。にもかかわらず、消費が増えるほどますます満たされない思いが強まる。現代社会では、商品はある種のコミュニケーションの手段であり、人びとは何を持ち、何を身につけているかで自己のアイデンティティと社会的ステータスを表現しようとする。なぜアメリカ社会にここまで消費主義が浸透してきたのか。どうすれば「働きすぎと浪費の悪循環」から抜け出すことができるのか。実例を豊富に紹介しながら具体的に提案する。