植民地時代、日本に積極的に協力した「民族反逆者」を、韓国では「親日派」と呼ぶ。その「親日派」が、植民地からの解放後半世紀にもわたって政治権力を握ってきたのが、韓国の現代史だった。なぜこのような非理が、かくも長く続いてきたのか。韓国において転向とは何なのか。在日の作家が、半生を振り返りつつ、魂をこめて書きつづる評論・エッセイ集。