21世紀人の生存の鍵を握るのは、科学のありようと言ってよいだろう。科学と社会の関係はどうあるべきか。また、科学という営みに参加する人々の、「職業としての科学」とはどういうものか。「原爆の知」に感銘をうけた一人の科学者が、科学と「人間の幸福」について、研究生活のエピソードをふりかえりながら、考える。