日本における仏教のほとんどは大乗仏教であり、「般若心教」はその根本思想である空の理法を説いたもの。また「金剛般若経」は古来より広く読誦されてきた大般若経典のなかの代表的な教典である。本書は玄奘の漢訳とその読み下し文およびサンスクリット原典からの現代語訳を対照させて収め、一般読者の便をはかった。