二〇〇五年一一月、「人権の母国」フランスのパリ郊外で、なぜ移民たちの「暴動」が起きたのか。その社会的背景をさぐり、「大革命」以来培ってきた「平等」理念と「共和国的」統合モデルが今なお有効なのかを問い、今後に求められる変化を展望する。長年この移民統合問題を追究してきた著者による書き下ろしの論考。